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オーラルケア・スタッフ・『コスモス』

リハの装具となり得る義歯の装着を!
Breast Cancer Ribbon

勉強会簡易報告

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管理者

2015年11月8日に開催されたコスモス勉強会の簡易報告です。(敬称略)

(協賛)ビーンスタークスノー(山田)、T&K(中尾)からサンプル・資料提供

業者インフォメーション2

業者インフォメーション1

プログラム

グループ内のリーダーと発表者選び(ジャンケンで)

Ⅰ、報告とグループディスカッション)(糟谷政治)

前回(7月)開催からの出来事について

加藤塾和歌山大会の報告と次回(岡山)の案内

加藤塾和歌山大会

前回のグループディスカッションその後

  1. 無歯顎患者さんの舌側後縁の皺と舌下線部の盛り上がり(糟谷政治)
  2. 咬み反射・口の開かない方(糟谷勇武)
    勇武先生が口を触らずに開口させた症例を説明

前回の症例その後

リハ

グループディスカッション

「オーラルディスキネージアへの対応」(松本香・糟谷政治)

グループディスカッション1

グループデイスカッション2

グループディスカッション3

グループディスカッション4

グループディスカッション後の発表1

グループディスカッション後の発表2

松本香D・H

Ⅱ、総義歯の役割について―ある上下総義歯の症例を通して―(おと貝歯科 山崎太士)

【はじめに】

今回、歯周病の進行のため50歳前半で無歯顎になった患者の総義歯によるリハビリテーションを行った。歯周病の進行と抜歯により徐々に顎位が変化して、前噛み・低位咬合になり、機能不全を起こしたと判断した。顎位を高く・後方に誘導し、ニュートラルゾーンを意識した形態の総義歯を作成したことで、良好な結果を得た症例を報告する。

【患者】

59歳。男性。既往歴:なし
主訴:入れ歯ががたがたして噛めない。何とかしてほしい。

【診査結果】

上下顎ともに顎堤の吸収が進んでいる。特に下顎においては顕著であった。
口腔内において、義歯の吸着は全くなく、咬合位も安定しない。固いものなど噛みきれない状態であった。旧義歯装着時の側貌では、3級傾向が強い。下顎位が、前方にずれ込んで咀嚼する癖があることが推測された。

【診断】

歯周病を原因とした、経年的な顎位の変化から機能不全に陥った総義歯

【治療方針】

  1. ニュートラルゾーンを意識した床形態と顎位の修正。
  2. 治療用義歯を用いたリハビリテーション。
  3. 新義歯作成と調整

【治療経過】

旧義歯を修正して、顎位を高く・後方に誘導しつつ、治療用義歯を作成した。治療用義歯を装着した時点で、噛めるようになったといっていただき、同義歯を使用していただきリハビリを行いながら。新義歯の作成を行った。治療用義歯作成→リハビリテーション→新義歯セット・調整に3か月要した。ステーキ・沢庵なども食べられる状態で、経過は良好である。

山崎先生

Ⅲ、アルツハイマー型認知症でディスキネージアの有る患者さんへの義歯治療(鈴木邦治)

今回、アルツハイマー型認知症、オーラルディスキネーアのある要介護5の患者さんに対し、デンチャースペース義歯を作製し、口腔リハビリを行った事で、ディスキネージアの減少がみられ、軟らかく煮たものであれば、歯で噛んで飲み込むという事ができるようになってきた症例について発表させてもらいました。最初は、上顎の旧義歯の吸着を持たせるように改造し、上顎のみ装着して食事をしてもらうようにしました。上顎の義歯がある事によって、まず少しでもその人らしさが回復できます。食べ物を送り込む時の舌の位置を前歯の裏側に定まりやすくなります。舌と上顎の歯列で口腔内の陰圧をつくりやすくするのと同時に、外側の頰筋、口輪筋を内側から支える事によって送り込みの力を維持することができます。新義歯を作製する際には、印象が取れなかった時には模型を削ってデンチャースペース義歯の形とし、咬合床を作製しました。

今回の患者さんはこちらからの指示が入らなかったため、顎位は平均値で作製し、施設にあるゼラチンゼリーが飲み込めるかどうかを確認しました。

義歯の作製と同時にオーラルディスキネージアを減らすために、施設職員と協力し電動歯ブラシの先を改造して口腔周囲筋、舌周囲をストレッチしました。今回コスモス勉強会では電動の器具を用いる場合には力を加えてストレッチするのではなく微振動で筋肉をほぐすという事を学びました。

邦治先生

Ⅳ、「近況報告と今後の予定+ご提案」(糟谷勇武)

今回も個人情報等含まない内容でしたので、PDFファイルをアップしました。

勇武先生

参加者からの感想・意見

  • 大変勉強になりました。自分の担当している利用者様を思い描きながら、参加していました。
  • 自分の勉強も勿論でしたが、こうした取り組みの姿勢や成果を関連の方々に知って貰う重要性を感じていましたので、本当に良かったです。
  • 前回よりも活発なグループディスカッションが出来たと思います。名札と自己紹介の効果は、絶大ですね。グループの人数が、1~2人少なくてもよいかなと思いましたが、他職種の人もいるので丁度よかったと思います。
  • 大変勉強になり、刺激にもなりました。グループディスカッションも、色々な方のご意見を聞けてとても良かったです。
  • 改良点としては、チームディスカッションの時に、まずは大まかな治療の流れの計画が必要かと思いました。特に舌リハや口腔周囲のリハビリテーションは、継続的なチーム介入が特に必要な分野かと考えます。
  • グループディスカッションでは、自己紹介と名札があったため、お名前を呼びながら相手の方に質問もできましたし、司会や発表者も先に決めていたので、話し合う時間にも、余裕があり、有意義な時間になりました。講義内容も、私にとって、とても分かりやすく、仕事にも役に立つ内容でした。他職種が参加した場合、緊張せず聞けると思いました。
  • 皆さんの様々な経験値からいろいろな意見が聞けるのは勉強になります。
  • グループワークでは職種によって観察の仕方の違いに特色があると思いました、看護職は全身からアセスメントしている様子がよくわかりましたし、歯科医師は評価が素早く、的確でした。
  • グループ分けされていたので、いつも話さない方々のお話も聞けて新鮮でした。みんなそれぞれ自分の引き出しを持っているので、一人一人の意見が聞けて良かったです。一つの症例をグループセッションするのはとても気に入っています。
  • グループディスカッションも皆 慣れてきたようでよかったです。メンバーが先に組まれていて少し戸惑いましたが、お陰で 今まであまり話をしたことのなかった方の話が聞けてよかったです。ただ リーダーと発表者を先に決めましたが、次回は司会役という役名にした方が役割りが分かりやすいのではと思いました。歯科医師の発表を噛み砕いた言い方にかえて発表したのは とてもよかったです。
  • 経過のある症例をみんなで考える、というのはとても楽しいです。個人の反省としては、どうしても歯科医師主導で話をしてしまいがちになるので、その辺りももう少し他の職種に配慮しながら発言に参加したいと思いました。
  • 現場で活かせるようになるにはまだまだ知識が足らず、少しずつできることをしながら勉強したことを消化できればいいなと思います。

次回のコスモス勉強会は2016年3月27日(日)午前9時半~ 白梅ケアホーム家族介護教室で開催予定です。

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