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オーラルケア・スタッフ・『コスモス』

リハの装具となり得る義歯の装着を!
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勉強会簡易報告

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2014年3月24日に1年ぶりに開催されたコスモス勉強会の簡易報告です。(敬称略)

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Ⅰ、挨拶と報告(代表:糟谷政治)

昨年は加藤塾(全国訪問歯科研究会)が浜松で9年ぶりに開催され、その準備のため勉強会はお休みしていましたが、今年からは通年通りに開催していきます。会場はいつものデイケアルームでなく、改装された白梅ケアホーム内の家族介護教室となります。 皆さんから加藤塾後にバーンアウトしないようにと心配されましたが、今日まで慌ただしく過ぎて来た事を報告します。

① 加藤先生・黒岩先生の御前崎にある灯光園(特養)での講演・実習:2013年11月17日

② 灯光園での歯科治療:2013年11月17日・2014年1月19日(①・②については後ほど詳細に報告)

③ 気の里での歯科治療:2013年12月12日(邦治・勇武・政治先生3人による即日改造義歯)

④ 加藤塾浜松大会打ち上げ:2013年12月1日グランドホテル浜松

⑤ 白梅ケアホームでの中身の濃い治療:2013年12月22日(下唇の力による90度傾斜した下顎前歯ブリッジの切断。他の施設より転所された方の歯科衛生士によるサマリーを参加者より口腔ケアについての意見感想を聞き、その日の義歯改造により改善されたことを報告)

⑥ 大谷先生から送られてきた集塵ボックスを紹介:2014年1月7日(オーボックスと命名)

⑦ 今年の総義歯合宿IN熱海:2014年1月11・12・13日(メインは黒岩先生のプレゼンで、内容は地域リハビリテーション1月号~6月号に掲載されています。2月号で紹介されている口腔リハグッズのT字棒と舌包みを皆に提示)

⑧ 第3回加藤塾総義歯研究会について:2014年2月9日(第1回・第2回とも加藤先生の患者さん実習を受講した方のみが参加してプレゼンを行ってきたが、今回は聴講者有りの研究会で、レベルが格段と進歩してきた)

⑨ 加藤塾総義歯セミナー:2014年3月16日(加藤塾に参加された方の義歯セミナーで、講演受講1日+技工実習1日半(計2日半)のコースを初めて開催。この日は講演のみで、受講者多数のため技工実習は4月と5月の2回に分けて開催。講演は加藤先生、三木先生、五郎先生、山本技工士、政治)

⑩ 症例報告2例
1、2009年のデンタルダイヤモンドに掲載された方の正中が間違っていた 事に気づき、即日改善したケースを報告。上唇小帯と切歯乳頭が右側に偏 位していたために正中がズレてしまった 。
2、2008年、難聴で筆談(経管)の方の義歯治療を行い、経口摂取となり、また大きな声で話せば筆談でなく会話ができるようになった方(私は義歯 によるタッピング運動で改善されたのではと思っている)が、最近また筆 談になってしまったケースで、確りタッピング運動を行えるように義歯治 療を行おうと思って診たところ、聞こえ易かった左の耳が入口から耳垢で埋まっており、勇武先生が耳掃除をした所ボイスダイレクトを使用すれば筆談でなくても会話が可能になった。

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Ⅱ、「人生のビフォー・アフター、加藤先生を知ってしまって?」(大谷学)

ラクビーの町、東大阪で開業して18年。開業当初、何の目標もなくだらだら仕事をしていた。

そんな頃、特養施設・老健施設からの依頼が・・・

知識不足解消のために慌てて口腔ケア・義歯の講演会に参加するようになった。ある講演会にて在宅往診をされ、患者に真摯に向き合う「加藤武彦先生」を知る。

「加藤塾」に参加し、沢山の先生方と交流・指導を受けることによって、人生の目標が生まれる。

「デンチャースペース義歯」を追いかけ、少しでも多くの患者さんの「笑顔」を見て行きたい。

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Ⅲ、灯光園訪問報告(梅ケ枝・矢部・邦治・勇武・政治)

2013年11月17日、邦治・勇武・政治が朝から訪問して午前中一人ずつ計3人の即日改造義歯治療をした。午後からは邦治先生・勇武は加藤・黒岩先生の講演と実習のお手伝いのため政治一人で4人の方の即日改造義歯治療を行った。 当日の黒岩先生の実技をビデオで勉強会参加者に見せて説明し、勇武先生が患者さんになった政治の顔面マッサージを実演した。 政治は午前一人・午後一人義歯治療した方の説明(午前は上下総義歯不適合のⅢ級の方をバイトアップ後にリベース。午後は上下無歯顎、義歯の無いPEGの方に即日上顎総義歯装着) 4人の歯科医師が12人の方の義歯治療をし、それについてのコメントと、義歯改造修理後の食事を動画で説明。

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Ⅳ、「この一年間の近況報告」(糟谷勇武)

今回も個人情報等含まない発表であったので、プレゼンをPDF ファイルにしました。

PDFファイルを御覧ください。

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次回の勉強会は2014年7月27日(日)午前9時半開始の予定です。

勉強会簡易報告

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2013年3月24日に行われたコスモス勉強会の簡易報告です。(敬称略)

 

Ⅰ、報告(代表:糟谷政治)

  1. コスモスメンバーの友香さんが3月8日無事男児を出産、名前は友紀(ともき)、出産後母子共々元気
  2. 気仙沼で被災した甥からの手紙の紹介と浜歯会で販売した防災グッズの説明
  3. 今年の総義歯合宿(白浜)について
  4. 加藤先生の実技実習を受講した先生方対象の勉強会が開催され、今後は加藤塾総義歯研究会に
  5. ボイスダイレクト(福音)の紹介
  6. 黒岩先生の新刊“なぜ黒岩恭子の口腔ケア&口腔リハビリは食べられる口になるのか”の紹介

Ⅱ、初めての発表(橋詰桃代)

 1年前に新設された白梅県居ケアホーム勤務歯科衛生士橋詰の発表。「モアブラシの汚れをどうしたら良いか」と介護スタッフから質問された。殆どの施設利用者がモアブラシと義歯ブラシを持っているので、「流水下でモアブラシを義歯ブラシで綺麗にする方法を指導した。勉強会の参加者にどのように綺麗にしているかを問うてみると、義歯ブラシでなく「歯ブラシと試供品の歯磨剤を使って綺麗にしているとの意見が有った。

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Ⅲ、松崎病院における口腔ケア介入2年間の現状報告(藤木悦子・岡山美喜・大澤佳代・阿部仁美)

 松崎病院は建物は古いが院内は掃除が行き届いた綺麗な病院で、まず病棟(1~5)の紹介が有った。歯科衛生士は基本的に2階にある歯科室での治療が主務であるが、1階に居る身体の不自由な方にはベッドサイドでの対応もしている。

 月に3回、10時から5時までの訪問歯科治療・訪問口腔ケアを歯科医師1名、歯科衛生士2名で行っており、病院のスタッフが午前・午後4名ずつ手伝いをしてくれている。精神病院の患者さんは向精神薬の副作用などでセルフケアが上手くできず、口渇のためムシ歯や歯周病になりやすく、またオーラルディスキネージアや嚥下障害の問題も多い。以前は病院内でも歯科への関心が低かったが、高齢者病棟へ口腔ケアの介入を看護師長からすすめられ、男女混合の統合失調症66床で始めることになった。最初は週1回訪問し、コミュニュケーションを取ることから始め、スタッフへの研修会を行った。口腔機能のアセスメントをとり、月に1回評価している。歯科介入する2年前は肺炎患者さんが53名だったが、介入後の2年目には22名と少なくなった。また病院内の臭いも無くなり、口腔ケアへの関心が高まってきている。

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Ⅳ、第1回加藤塾総義歯研究会に出席して感じた事、その臨床(梅ちゃんシスターズ)

 軽い気持ちで、初めての新幹線のグリーン車に乗り、綺麗な富士山を見ながらピクニック気分で出かけました。プレゼンはメディナの本橋さんとなので気楽に考えていたのですが、当日はプレゼンの途中で加藤先生のダメ出しが入りました。最初の印象が採れていないからで、「糟谷先生!出来るように教えない、糟谷先生の教え方が悪い!」と糟谷先生の方が叱られてしまい、”これではいけない!”もう一度初心に戻って勉強しようと思いました。

 加藤塾の先生方が心強い助っ人になって下さいました。邦治先生からは加藤先生のDVD、糟谷先生から印象用シリンジ、勇武先生からも邦治先生が印象している動画のUSBが次々と届き、私たちは“らくねる”を購入しました。プレゼン提示した症例に再度挑戦して完成させ、勇武先生に手伝って戴いて無事セットに漕ぎ着けました。
訪問している特養の歯科衛生士から「昨年作製した上顎義歯が落ちる!」と連絡が有り、落ちる理由が分からず糟谷先生に助けを求め訪問して戴きました。「あいうえお」の発音をさせながらリベースをして、吸着させました。その後の食事風景を動画で皆に見てもらい、問題点を検討しました。自食だと、口の中に食べ物を溜め込んでしまって嚥下が上手く出来ず1時間経っても完食出来ないのに、介助付きなら15分くらいで食べられる。このような人にどう対処したら宜しいでしょうか?

*会場から、以下のアドバイスが寄せられました。
①今は介助での食事が望ましい。パーキンソン病の方なので介助で食事のリズムを作ってあげたらどうでしょうか?
②食べる姿勢が画像に出ていないので良く分かりませんが、足底が床に確り付いているかの確認が必要。
③義歯を装着する前の口腔リハ、装具としての口腔リハと舌リハが必要。介助する時の食事のセッティングを考える。
④PAPの必要が有るかも?

最後に梅ヶ枝歯科医院の感染予防対策についてのプレゼンが有った。全ての器具・機材を滅菌し、また全て触るモノにはブルーフィルムを貼り付けている。

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Ⅴ、明日から出来る院内プチデジタル化(糟谷勇武)

今回は個人情報等含まない発表であったので、実験的に PDF ファイルにしてみました。

PDF ファイルをご覧下さい

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Ⅵ、第3回義歯の話(糟谷政治)

 前々回は、機能する義歯は普遍的な形が有り、そのゴールの形が見えていなければいけない事、インレーやクラウンに有るように義歯にもマージンがある事、上顎のハミュラーノッチと下顎のレトロモラーパッドとその関係についてを話しました。

 前回は、天然歯の上下顎の関係がそのまま総義歯の関係になる事を話しました。

 今回は、上顎の床縁は筋の付着を超えず下顎の床縁は筋の付着を越える事をお話します。下顎の臼歯部頬側縁は外斜線で、この部は頬筋の付着が有ります。下顎臼歯部舌側床縁は顎舌骨筋線を2ミリほど超えます。このマージンとなる頬側・舌側床縁を筋圧形成と言って引っ張ると失われた骨を床で補うデンチャースペース義歯でなくなってしまいます。これに対して上顎床縁は、筋の付着を超えないので、口唇・頬を引っ張って印象します。お茶を飲んだりする時に上唇に力が入っても邪魔にならない床縁になります。

Ⅶ、加藤塾浜松大会について(糟谷政治)

 一昨日会場となるグランドホテル浜松の経営難について新聞報道されたので、大株主の監査役に電話で聞いた所「全く大丈夫なので、ホテルを使ってやって欲しい」との事でしたので無事開催出来そうです。

 今年の特別講演は1日目にナーシングホーム気の里の田中靖代先生、2日目の午前最後に金谷節子先生、午後の特別講演は黒岩恭子先生と塾長(加藤先生)に決定しました。1日目のナイトセッションは、義歯セミナー座長を村岡秀明先生に、口腔ケアセミナー座長は杉山・小宮山歯科衛生士にお願いして承諾を得てあります。

 浜松で9年前に開催されたときにのみ参加された方には3月に最終案内が必要かどうかのお尋ねを4月末日締切で発送し、現在10名ほどから連絡が有りました。開催の最終案内は5月の連休辺りに発送予定です。開催にあたって、役割分担などの会合を7月・8月に行う予定です。最終の打ち合わせは、米山先生がヨーロッパ講演から帰られる9月末頃を予定しています。

次回の勉強会は加藤塾開催の準備のため、未定です。